創約10巻の簡易バレ含む感想

まずは、20周年おめでとうございます。
無印22巻、新約23巻、そして今回の創約10巻を合わせると、本編の数は55巻となります。
ちなみに、私は二つのSSも含めて全巻読破しています。
当然、それなりに時間を費やしているわけですが、書くのは読むのの何百倍も大変そう。
いや、速筆の鎌池先生にとってはたいしたことないのかな!
さて、前置きはこのくらいにして、今回の話ですが、ただのアリスと上条の一騎打ちとは少し違う、生きる意味を考えさせられるような哲学的な部分が・・・う~ん深い。
ひとまず、超絶者編終了。ひょっとしたら禁書も⁉

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登場人物

アリス

アリス救出派
上条、トリス

上条救出派
インデックス、オティヌス(スフィンクス)、シュプレンゲル(エイワス)、キングスフォード、アラディア、マリア、ボロニイ、ムト

アリス利用派
ブロダイウェズ、ヴィダートリ、2ndサーガ

その他
こもえ先生、吹寄、アレイスター、脳幹、青髪、帆風、口囃子、佐天、初春、婚后、白井、固法、ダイアン、ミナ、リリス、一方通行、美琴、食蜂、カエル

アリス利用派の前2人は、以前から名前があった。
2ndサーガは、たぶん初だと思います。
それと、これまでわりと出番の多かった常盤台の2人が、超絶者編ラストにもかかわらず、なかなか出ないなあと思っていたら、そういうことか。
美琴のちょっとした反応が妙にリアルで心に刺さりました。

主なバトル

アリスVS上条、シュプ、トリス
アリス利用派/玩具VS上条救出派

散々上条を苦しめてきた2人が、最後の最後で共闘するのはいかにも禁書らしい。
憎まれたり嫌ったりしながらも、人はいつかは分かり合えるということでしょうか。
ちなみに、トリスは一方通行と一戦交えているはずですが。
この結果が、改めて一方通行の弱点を露呈。また対魔術戦の切り札がクリファのみなのも問題提起しているようで、今後どうなるのでしょうか。

話の大まかな流れ

1.前兆
2.開戦
3.反撃
4.決戦
5.死

この話は、基本的にアリスと上条の問題。他は巻き込まれただけ。
そして、2人の目的はシンプルに仲直り
だったら一言謝れば済む話で戦う必要なんてないじゃんと思うかもしれませんが、そこはそれ普通の女の子とは違うアリスだから。どうやったら元の関係に戻れるのかわからない。
だから、とりあえず喧嘩するほど仲がいいの論理で、殴り合いっこしようよみたいな感じ⁉

他は大きく、アリスのことを知っている人と知らない人に分かれます。
知っている人は、その存在のみならず恐ろしさも熟知しています。だから、他人事だとは言っても放置はできません。
一方、知らない人も知らない人で、まったくの無関係とはいいきれません。
なぜなら、アリスのいる場所は学園都市で、アリスの国の制御下に少しずつ置かれる状況にあるからです。

洗脳?群集心理?
読みながら、ちょっとだけあの異様な上里編を思い出してしまいました。

話のテーマ

命の重み
いやあ、慣れって怖いですよね。
死ぬ死ぬ詐欺ばかり見てると、どうせ生きてるんだろ、どうせ生き返るんだろうと最初からポジティブにとらえてしまいます。
蘇生術に頼っている人が、ある日突然蘇生術を受けられなくなったらどうなるか。
恐怖が数倍にもなって一気に押し寄せて来るのではないでしょうか。
どんな生物も、命は一つ。
死ねばすべてが終わり、と念を押された気分です。

言葉の重み
8歳の女の子「あなたはもうすぐ死にます」
医師「あなたはもうすぐ死にます」
どちらのほうが、心に響いてきそうですかね。
普通は、後者。
こんな言葉、女の子に言われたら「馬鹿なこといわないの」と軽くあしらいますが、医者の場合、ズシーンと心に重く圧し掛かってきそうです。
しかし、この反応は本当に正しいのか?
世の中の右も左もまだわからない女の子の言葉だからといって、冗談、嘘つきと決めつけるのは。
人を平等に扱うのであれば、なぜそう思うのか聞くのが正しい選択では。

養育と教育
ただ食事を与えればいいってもんじゃない。
世の中の仕組みを一つ一つ正しく教えていかねば。
ただ、それも暮らす場所や環境、才能により子供の育ち方は大きく違ってきます。
トリスは自分を卑下していましたが、よくやったほうでは。
むしろ、変人ばかり生み出すアンナ両名のほうが問題か⁉

才能
特別な力があるのは、本当にいいことなのか?
アリスを見て、どう思うかですね。
個人的に羨ましいのは記憶力のいい人。1度見たら忘れないとか、ものすごく勉強時間の短縮につながりそう。
でも、やっぱりそれはそれで大変なのかな。
嫌なことがいつまでも頭に焼き付いているとか。でもまあ、これは物覚えのあまりよくない私も同じだし。

全体的な感想

アリスの正体
魔術式の実験動物
これを知ると、科学の最高傑作一方通行と似ていなくもないか。
みんなに怖がられているところとか、孤独なところとか。
ぬめっとした動きは、フロイライン似。
あと、能力自体は、アウレオルスに近い印象。
「死ね」と思い込むだけで、本当に相手が死ぬみたいな。ただ、そこまで万能かというと、いくつか疑問が残ります。

予知
魔術師、今まで出てないよなあと思っていたら、超電磁砲のほうには能力者がいるのか。
正直、全然頭にありませんでした。
使い方によってはけっこう怖く役に立つ能力。
特に日本では地震。これがわかるのとわからないのとでは被害者数が全然違ってきそうです。
また、戦闘でも役に立ちそう。相手の先手を打てるので、戦場を有利に運べるかと。
ただ、死の宣告だけは勘弁願いたい。
世の中には、知らないほうが幸せということもあると思います。
それにしても、前兆の感知は死語になってしまったか⁉

アンナ
今巻は、2人の活躍が目覚ましかったですね。
敵の敵は味方ではなく、教師と教え子みたいな関係。
アリスにとっての先生は上条ですが、シュプレンゲルとアレイスターにとっての先生はキングスフォード。
トリスは先生というより、アリスの父親かつ母親って印象。


科学を順守する医者が口にすると、まったく重みが違ってきます。
今までは、悲しむ暇もないほど早く現状復帰していましたからね。
わりとこのあたりの感情はカットされることが多かった。
が、今回はことの経過を念入りにじっくりと地の文で。
これで、両親を呼び葬式まで出すようになったら・・・残された者たちはいったいどうなるのか⁉

強さ議論
強弱が曖昧な上条はひとまず除き、魔神をトップとして、現状出番のある上位キャラを中心に考えると、こんな感じでしょうか。
アリス>ヨハン>キングスフォード>シュプレンゲル>超絶者>アレイスター
作中ではアリスのほうが強いみたいなことが書かれていますが、私の印象としてはヨハンのほうが格上に見えますね。技量とか経験とか考察とか。キングスフォードにあっさり勝利したのも大きい。
だから、シュプがアリスに対抗できているように見えたのは若干違和感が。ただ、アリスが上条たちのレベルに合わせて戦っているのは明らか。まあ、手抜きという点では、神浄を使わない上条も似たようなものですが。
それにしても、この序列だと、アレイスターがすごく弱く見えてしまう。シュプと超絶者を同列に扱った弊害ですが。シュプを倒すのにわざわざキングを呼んだのがいただけなかった。AAAはどうした?全力全開のゾンビを殺せたのは、タダのまぐれかと言いたくなってしまいます。
それにしても、トールは今何をやっているんだか。彼にとって最高の舞台が整っているのに参戦しないとは。レベルアップ、経験値稼ぎ放題じゃないですか。
全能トールなら、アリスやヨハン、キングに勝てるのか、けっこう気になっています。
それと、評価を曖昧にしている一方通行。アレイスターもそうですが、書くことが多すぎて紹介記事を作っていません。彼⁉の場合、シスターズありきで、単独で戦えないのがネック。そろそろ1人立ちしてもいいのでは。
あと、他の能力者にしても、上位魔術師を脅かすほどの猛者が現れないものか。

今後の展開予想

大前提として、今回の話はバッドエンド。ただし、上条を除いて。
これで、超絶者編終了といえるかあ。
何よりも引っかかっているのは、あとがきの書き方。
なんでこんなに暗いの?
結末とか、最期とか。キーワードが不穏すぎ。
さらに、あるべき「」という字がない怖さ。
これだけで禁書シリーズ完結と疑うのは、考えすぎでしょうか?
ひとまず、本筋そのままに継続やリニューアルなど次があると仮定すると、

1.火葬直前に目を覚まし通常営業
2.浜面and一方通行編
3.地獄編
4.第4の主人公編

私の想像力では、このくらいが限度。
でも、なんかどれもピンとこない。
エンドを素直に受け取ると、死後の話になるけど、僧正、テッラ、フレンダなどとつるんで脱獄するイメージが・・・。
2だと新約1と被って芸がないし、4だと今更って感じ。
1は脱獄の話を丸っとカットして記憶がないみたいな感じで目を覚ませばどうにか誤魔化せるけど、ギャグみたいで創約10の話が台無しになりそう。
みなさんは、どう思われますか?

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